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英里を調教 <大学生編>
第10章 卒業までにしたいこと ~真紀の目線~
 バイブとは、違うんだね。
 確かに、あれよりも大きくも硬くもないけれど、ずっと熱い。
 
 私を求めてくれる熱さ。

 その熱さと触れ合った快感は、一気に大きくなる。
 
 私は、気持ちいいのを与えてくれる達也君に、気持ちいいが返せればいいのに、って思って腰を振る。

「あ、ふぁ…うう…んっ! あっ!」
 
 あ…私。
 男の子とのセックスでイきそう。

 志穂、私…!

 達也君は精子を出した。
 私の胸に、いっぱい。

 それは、あの時感じたみたいに、いやな暖かさじゃなかった。

 また私は涙を溢れさせ、なんだってこんなに泣けるんだろうって、志穂を困らせてしまいました。

 でも、いやな涙じゃなかったよ。

 卒業までにしたかったこと。
 男の子とのセックス。

 たくさん泣いてしまったけど、どうにか無事に出来ました。

 ありがとう。ありがとうね。



 それから数日後、私の部屋。

 私は、それでもやっぱり志穂の体がいちばん好き。
 きれいな顔も大きな胸も、細い腰も柔らかいお尻も、優しい心も。

 今日は志穂が泊まってくれて、抱き合って眠った。
 
 寝息を立てる志穂にキスして、羨ましいくらい大きな胸にもキスする。

 もぞもぞって動いて、志穂が目を覚ます。

「もう…真紀ったら…」
「ごめん」
「いいよ」
「ねえ、志穂」
「なぁに」

 眠そうな声。起こしちゃってごめんね。

「これからも、ずっと一緒にいられる?」
「どっちかが結婚するまでね」
「結婚した後は?」

 そうね、と考える志穂。

「女の子同士だったら、浮気にならないよね?」

 かもね、と志穂は笑って頷いてくれた。

 やっぱり志穂、大好き。


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