パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 太いのが好き／細くても好き

　「ね、本当に、怪我したところを見せて。このままじゃあ気になって眠れないわ。」
　「ん、んー。でもそこまでさせちゃあ、本当、申し訳なくて…」

　「あのね、私だってなにかしてあげないと申し訳なさすぎて帰れないのよ。」

　そこで、可美村クンはハッと気づいたような表情になりました。

　「ああ、そうか…そうですね。じゃあ、すみません。背中のあたりは手も届かないんで、湿布を貼ってもらえますか。」
　「ええ。喜んで。」

　私が椅子を立って彼のほうへ寄っていくと、そのまま彼は私のほうへ背中を向けるとジャージを脱ぎ、続けてTシャツも脱いで脇に丸めて置くのでした。

　私の目の前に、可美村クンの肌が晒されました。

　体毛はほとんどなくて、本当だったら綺麗な肌がキャンバスのように展開したところだったでしょう。でも、私たちが予想した通り、そこには斑点のように酷い紫色が散らばっているのでした。

　「ああああっ、いけない…痣だらけです。」
　「まあそうでしょうね。」

　私はその光景に痛々しさを感じる一方で、しかしその滑らかに見える肌に手を伸ばしたくなる衝動を抑えきれませんでした。