この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第7章 蕩ける果実

「わたしはひとりだけ生き残ったのだわ」

自分の立場を思いだし
残酷な現実に唇を噛み締める。

何か少し切なくて…優しい夢の中にいたような気がしたのに。

どんな夢か思い出せないけれど、そこには明るい笑顔の村の人と、花仙の温かな声があったのに。


現実のわたしはひとりぼっち

何一つわからぬまま穢された身体では、神に遣えることもできなくなってしまった。



“ 朝の祈り… ”


どうすればいいのですか。


裸の自分、隣には男が眠り…
村から離れたこの王宮で…

何を祈ればいいのですか。

祈る資格さえ、今のわたしには無いのですか。



『どのような時でもお前には神がついているのだ。だから不安に溺れることなく日々務めなさい』


村長の言葉は、孤独な御堂での暮らしでわたしを支えてくれていた。でも今は──


“ 何もない ”


拠り所が何もない。




/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ