この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第2章 峭椋村の巫女姫

「お帰りなさい水鈴様!」

籠いっぱいの人参を抱えた女性。

「おっ…村を抜け出した巫女様のお帰りだぁ!」

逃げた鶏を捕まえながら叫ぶ老人。


「どこに行ってたの?」

「都です…」

「なんだってぇ!? あんな恐ろしい所に!?」

「どーしてそんなことするかな…ハァ」


ぞくぞくと集まってきた村人達は、都へ行った彼女を信じられないと言いやじる。

だがそれも彼女を心配する故だ。


「…まったくのう…、水鈴様は私たちの宝物だよ?危ない真似はよしておくれ」

「…はい、ごめんねお婆ちゃん」


峭椋村は小さな村だ。

村人はわずか五十人ほど。


《皆が知り合い、皆が家族》


村の外へは滅多に出ない。ましてや王都のような恐ろしい場所になど踏み込まない。

暮らしはすべてが自給自足で
王や国政にすら頼らない。


それがこの村での生き方だった。



「水鈴様が無事に帰ってきて、良かったわよ」

「…みなさん…」

「まーーったく良くなどない!!!」

「…!」


村長~っ


「…ついて来るのだ…、水鈴」


村人の後ろから現れた初老の男が、怒りを秘めた後ろ姿で水鈴を連れて行った。



/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ