この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第15章 白梅の精


その時 彼女は

我が目を疑った。


固まった手から今度こそ手綱が滑り落ちた。


馬は逃げなかったけれど、水鈴の意識は視界に映りこんだある男に完全に奪われていた。



何故なら 彼は──


彼女にとっては幻も同然だった。



すらりとした後ろ姿も

薄墨( ウスズミ )色の長髪も

振り返ったことで現れた品のよい唇も

表情を隠す、目元を覆う薄布も


「…水鈴…様‥‥!?」

自分を呼んだその声も


すべては幻の筈なのに──



「───…… 花 仙 」



放心状態で見つめる先には、確かに


白梅の精が立っていたのだ。














/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ