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§ 龍王の巫女姫 §
第16章 淡く儚く 愛おしく

手綱を渡される時、花仙の手が水鈴の指を包む。

“ 本当に、花仙の手… ”

幻なんかじゃない。

傷だらけで、それでも品を感じる彼の手。



「…水鈴様はいま、李王のもとでお暮らしを?」


「え? …あ、はい」


「そうか…それで、王に連れられてこの離宮に来られたのですね」


花仙は独り言のように呟きながら、彼女の手を離すと横を通り過ぎて木々の間を歩いていく。

それは逃げようとしているのではなくて
沈黙をもて余した結果の行為だった。


馬を連れて水鈴は後を追った。


彼の歩調は実にゆったりとしていたから、はぐれる心配はなかった。


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