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§ 龍王の巫女姫 §
第17章 氷の中の乙女

胸の尖端を口の中で転がされる。

「…ぁ…っ」

ピクリと全身が震えた。

これが夢なら…こんなにもリアルな反応を身体はするだろうか。


「此処は夢ではない。全て、貴女が自分で造り出した世界です」

「…ハァ…! 」

「これを願っていたのでしょう?私と肌を重ねる瞬間を貴女は待ち望んでいた筈だ…」


そう言う花仙に目を向ければ、自分の乳房ごしに血に染まった頬が見える。

目を覆う布も赤く染まっていて、まるで彼が血の涙を流しているようにも見えた。


「…あ…ぅ…ぅ、ン」

花仙の片手が、肌の上をゆっくりと滑る。

身をくねらせてみるけれど、腕を頭上で固定されたうえに 彼にのしかかられている今の状態では、逃げ出すことができない。


「視ることは叶わない…その代わりに、舌と指の感触で貴女を感じさせてください」

「…ハァハァ…ッ、は…花仙」

「水鈴様…!」


どうしよう

嬉しくてたまらない。


わたしはこのまま花仙と──。



「このまま…私のものに…!! 水鈴様──」


「…、あッ…はぁ…、ァ」


花仙の唇がわたしの肌に吸い付いて

彼の手が撫でるトコロが熱い。


グッ


「あ…?」


彼の膝が脚の間に割り入り、閉じていた内腿に隙間ができた。



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