この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第18章 貴方に届けたい

いつもと違う方向から村に入った。

その頃には、水鈴は両手で炎嗣の衣を掴み、彼の後ろに隠れるように歩いていた。


「着いたぞ、水鈴…」


そして…恐る恐る村を見た──


「……っ」


最後の記憶では、村は火事で真っ赤であった。


今は当たり前だけれど火は消された後で、黒く燃え朽ちた家々の名残が並んでいるだけだった。

土台だけ残ったそれらの家は、こんなものだったかしらと不思議になるほどに小さい。


家の裏にある畑は、手入れされることなく荒れ果てていた。



「みんなは…?」

水鈴はひそかに胸を撫で下ろしながら炎嗣に問いかける。

あの夜、いたる所に転がっていた村人の遺体はそこになかった。



/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ