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第6章 微かな希望の夏休み

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菅野の実家からの帰り、絶対に寝ないと決意した麗華だが、やはり酔い止めの薬の効き目が強すぎるのか、マンションに着いて起こされるまで全く目覚めることはなかった。

部屋に入り、携帯を見ると雷造からメールが届いていた。

『何かあったら、すぐ連絡しなさい』というそのメールには、尻にキュウリを刺されたカワジの写真が添付されている。

麗華は『ありがとうございます』とだけ返信し、届いたメールと雷造のアドレスを削除した。

それは菅野のためにだけ生きると決めた麗華なりのケジメだった────…