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高嶺の花は惨(むご)く手折られる
第4章 屈辱と恥辱の6月
萩尾は手早くインスタントコーヒーを人数分入れてきて麗華の向かい側に座り、事の次第を話し出す。
「…というわけで、どうも投書の文字が女子生徒っぽいし高嶺先生を悪く書いていたので、これは嫌がらせだなとピンときて、すぐに菅野先生をお呼びして話をうかがったんです。そうしたらやはり字に見覚えがあるとおっしゃって…」
「全部僕のせいなのに、何も出来なくて本当にごめん」
「いえ、この場合は菅野先生が動くとややこしくなるので、わたしに任せて欲しいとお願いしたんです」
謝る菅野を更に萩尾が庇い、麗華は何も言えなくなる。
「…というわけで、どうも投書の文字が女子生徒っぽいし高嶺先生を悪く書いていたので、これは嫌がらせだなとピンときて、すぐに菅野先生をお呼びして話をうかがったんです。そうしたらやはり字に見覚えがあるとおっしゃって…」
「全部僕のせいなのに、何も出来なくて本当にごめん」
「いえ、この場合は菅野先生が動くとややこしくなるので、わたしに任せて欲しいとお願いしたんです」
謝る菅野を更に萩尾が庇い、麗華は何も言えなくなる。