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高嶺の花は惨(むご)く手折られる
第4章 屈辱と恥辱の6月
妙にモゾモゾする気がして膝の辺りを見ると、萩尾がテーブルの下で伸ばした足の先を麗華のスカートの中に潜り込ませようとしている。

スカートの裾を押さえて萩尾を睨み付けるが、素知らぬ顔で菅野と話をしていた。

幸か不幸か、膝がテーブルで隠れているから菅野にはバレていない。

口パクで『や、め、て、く、だ、さ、い』と伝えても止める気配がないどころか、手をどけろとばかりに爪先でグイグイ突っつく。




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