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忘れられない指
第9章 迷い?それとも・・
4年も続いたのに・・好きにならなかったのだろうか。
付き合うどうこうの前に、気持ちは傾かなかったのだろうか。

私は真奈美さんにそこが知りたい、とにじり寄った。
でも真奈美さんは、う~ん、と唸っただけだった。

「人それぞれ事情ってもんがあるからね・・」

真奈美さんの言葉に納得できない気持ちでいっぱいになった。
そんなに簡単に済ませられることなの?って・・

「橋本・・女は愛される方が幸せだよ。
 自分から惚れまくるよりも相手から惚れられるほうがいい・・
 その、やっちゃった彼もなにか思っているのかもしれないけど・・
 彼の口からなにかを聞けない限りはこっちの想像でしかない。
 でもコクってきた彼の気持ちははっきりしてるだろ?
 嫌じゃなきゃ受け入れてみれば?
 だいたいさぁ、まずは付き合うだけだろ?そんな深刻に考えないでさ。
 付き合ってみて合わなきゃ別れりゃいいんだし。
 やった彼に気持ちがむいたらそっち行きゃいいんだし。
 あんたまだ若いんだからさ、思い切っていきなよ」

真奈美さんの言う通りだと思った。
まだ何も始まっていないのだから。
いきなり結果を出すことの方がむずかしい。
少しずつ手さぐりしながら進んでいけばいい事なんだ・・


「恋ってたくさんしていいんだよ。
 自分自身の成長のためにも。それと女としての喜びを味わうためにね・・」

心に沁みこむ言葉だった。
私を感動させた真奈美さんの横顔は、
普段よりもずっと女っぽくって、きれいだった。

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