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忘れられない指
第7章 思いがけない誘い
初めて凌空にデートに誘われたのは、
孝明に抱かれたあの夜から2週間後のことだった。


週中の夜、食事もシャワーも終えてテレビを見ていた時、ケータイが電話の着信を告げた。
表示された名前は凌空だった。

・・わぁめずらしい、どうしたんだろう?・・

「もしもし、凌空さん?どうしたの?」

歓迎の言葉じゃなかったことに、凌空はすぐに文句をつけた。

「どうした、はないだろ?もっと歓迎してくれなきゃ」

キンキンと声が響いて、笑いながら思わずケータイを耳から離した。

「はいはい、すっごい感激!凌空さんから電話もらえるなんて!で、どうしたの?」

「わざとらしー!まぁいいや、あのさ、
 今週の土曜日、なんも予定無かったらちょっと付き合ってくんないかなぁ」

「え?土曜日?うん、フリーだからいいけど・・で、メンバーは?」
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