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第5章 命の終わり

「三崎ちゃん、今日深夜入りだけど時間休取って帰る？」
「え、いいんですか」
「人いるし大丈夫だよ。三崎ちゃん、滅多に時間休を取らないでしょ。取れる時に取っといた方がいいよ。三崎ちゃんの今日の受け持ち、私が貰うから、準夜さんへの申し送り事項とやっておくことだけ言ってね」
渡辺さんの言葉に甘えて、私は記録を書いた後、渡辺さんに引き継ぎをして定時より二時間早く帰ることにした。
帰宅後、シャワーを浴びて早めの夕食を摂った後、携帯電話のアラームを二十三時に鳴るように設定し、私はまだ明るい内から、仮眠の為に布団に潜り込んだ。