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第12章 遠距離

日中は勉強教わることが多いんだけど、月に数回しか会えない分、たっぷりお互いをチャージする。

日曜日に会った日は、夜までがっつりあたしを抱いて大樹は帰って行くから、中々体の倦怠感から抜け出せなくて遅刻しちゃうこともある。

最近は大学も会社も両方忙しいらしく、1ヶ月会ってない。

でも、我が儘言えない…

大樹の努力を一番知ってるのはあたしなんだ。

朝から夜までずっと部屋にこもって勉強してたり。

何が書いてあるか全く分かんない分厚い本を取り出したかと思ったら、ルーズリーフ何枚も使って問題の答えを導き出したり。

あたしが話す日本語を英語やフランス語やイギリス語…10ヶ国語分位に訳してみたり。

どの言語もすらすらなんだよ！

他にも

｢3時間後に出てくるから抱かせろよ｣

とか

｢この問題解き終えるまで抱かない｣

って言われて、頑張ったご褒美として抱かれたり。

大学に受かってても、毎日毎日頑張ってた大樹。

だからあたしも、遅刻しても毎日休まず学校に行ってる。

勉強クラスの1組に入って環境が1年の時と比べてがらりと変わったけど、たくさん友達が出来たあたし。

課題がかなり多いけど、毎日楽しく過ごしていた。