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MY GIRL
第12章 遠距離
「…えっ、そうなの…?」

「あぁ、だからまた帰ってこれない。…ごめんな」

「そんなぁ…」

どうしよ…誰か誘って遊びに行こうかな。

「何かあったらすぐ電話しろよ?俺はすぐに行けなくても、涼太や矢野はもうお前の味方なんだから。…まあ涼太は京都だし、無理かもしれねぇけど」

「…うんっ」

寂しいけど…そうだよね、甘えてばっかじゃダメだ。

強くならなきゃ。

「その代わり…次帰る時は、壊れる位抱くから」

その言葉に、あたしの顔が熱くなる。

…ホッとする。

「…絶対だからね!」

「え?」

「絶対だよっ!朝から夜まで愛してくれないと、もう家に入れてあげないからっ」

あたしは、大樹から離れられないんだよ。

離れてから、大切さを知ったの…

「…美咲」

でも我慢するんだ、乗り越えたらずっと一緒にいられるんだから。

「寂しくなんてないもんっ!学校頑張って毎日行ってるしっ」

前は、大樹のいない学校なんて行きたくない、って駄々こねて、きっと大樹を困らせてた。

…もう言わない。

もう、大樹に迷惑と心配かけるような事言わない。

寂しくない訳ない、寂しくてたまらない…けど、耐えなきゃいけない。

ちゃんと分かってる。

「…ダメ。会いたい」

「…へ?」

「尚更会いたくなったじゃん。天の邪鬼な事言いやがって」

「っ…」

「俺もな、いつも美咲に会いたくて堪らねぇの。美咲の声聞きたいし、抱き締めてキスしたいし、…抱きたい」

「…っ」

「美咲、我慢してるだろ」

「…っへ」

「寂しいんだろ?凄く」

「…、うん」

「遠慮せず言いたい事言えって…俺言わなかった?」

「…っ、」

優しい大樹の声に、耐えてた涙が零れ落ちる。

「でも、大樹大変だから…、迷惑かけちゃいけないから…っ」

「いつ俺が迷惑だなんて言った?迷惑だなんて思った事1度もないけど」

「でも…っ」

「でも、じゃない。俺の方が美咲に沢山迷惑かけたよ?お互い様なんだよ。それに俺らは、将来約束した仲なんだよ?迷惑かけ合って生きてくんだよ」


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