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第1章 プロローグ

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いつからこうなってたかなんて分からない。

気付いたら、こうなっていた。

小さな頃からの、俺のたった1人のお姫様。

大事に大事に…俺の腕の中で守り続けて。

いつか自然と、一緒になると思っていた。

同じ苗字を、2人で名乗って…




手探りだった行為はいつしか、時を経て形を変えて。

何度も身体を重ねるにつれ、たくさんの発見と共に彼女の身体を知り尽くしていった。

それは、変わらないと思っていた。

俺の気持ちが変わることはなかったから。

彼女も、同じ気持ちだと思っていた。

言葉に出さなくても、同じ気持ちを持ってくれていると信じていた。

そんな確信、どこにもないのに…




俺の隣で微笑む彼女。

時を経て、経験を重ねて。

俺が手にしたものは…