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MY GIRL
第20章 波乱いっぱい入学式
…しちゃって、いいかなぁ…?

このままでいるの絶対に嫌だし、本気で何かしようって気配はこの人から感じられないけど…

…よし。

唇を噛んで、掴まれてる手にぎゅっと力を入れた。

そして…

「いやぁぁーっ、退いてーっ!」

「っ…!?」

健くんの局部を…思いきり蹴り上げた。

あたしを解放して尻餅を付いた健くんに

「ごめんなさい!」

と叫んで頭を下げて、慌ててその場から離れ、廊下を走ると…

「っひゃ!」

角を曲がってきた誰かにぶつかってしまった。

後ろに倒れそうになったあたしの腕を掴んでくれた力強い手。

「…え、美咲?大丈夫かっ!?」

掴んでくれたのは…

「…っ蒼汰!…っ」

何も考えられなくなって、蒼汰に強く抱き着いた。

「…っ!?み、みさ…っ」

焦る蒼汰のスーツにぎゅっとしがみついて顔をうずめる。

…蒼汰の、匂いだ…

安心したら、涙がこみ上げてきた。

「…美咲?おい泣いてっ…」

「…健、まさか手ぇ出したかな」

蒼汰の隣で男の人の声がする。

「健?いんのー?」

その言葉に顔を上げた。

蒼汰の隣にいたらしい男の人が、あたしが曲がってきた角を曲がって歩いて行って。

…あの男の人と、知り合い…?

首を傾げると肩を掴まれて向かい合わせにされ、驚いて蒼汰を見上げた。

「…あいつに何かされたのか」

そう言う蒼汰の表情は殺気立ってて怖い。

「…っえ、違…されたっていうか…あの、怖くて…あたし、」

そこまで言うと蒼汰は盛大に舌打ちしてあたしの手を引き、角を曲がった。

少し進むと、さっき蒼汰の隣にいた背の高い男の人と床に座り込んでる健くんがいて。

蒼汰が健くんの胸ぐらを掴み、顔を近付けた。

「…何のつもりだてめぇ。美咲に何しやがった?」

蒼汰を驚いた顔で見て、あたしを見て苦笑いする健くん。

「…いや、俺はしたって言うより…」

「蒼汰、違うよ!違うんだってば!あたしはただ怖かっただけで…、…えと、あたしが健くんの…、…っと、アソコ蹴っちゃって…」

そう言うと驚いた表情で振り返る蒼汰。

もう1人の男の人なんて、震えてたと思ったら爆笑し始めちゃったし…

「…翔ちゃん。笑うな」

翔ちゃんと呼ばれた人を振り返ると、お腹を抱えて笑ってる。

綺麗に笑う人だな、この人。


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