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MY GIRL
第8章 出会いと予感
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バタン、と意識の遠くで音がした。

それからちょっとして布団をはぐられ、

「高宮先輩っ!?」

と叫び声が聞こえて目を醒ます。

…といっても、意識はまだ夢の中。

ぼんやりと美咲を捉えて、その格好に欲情した。

豊満な胸の谷間がくっきり綺麗に見えるまで開けられた制服のシャツと、短いスカート。

プラス、可愛い顔と少し乱れた髪。

何があったのか、若干涙目なのもドツボ。

女に免疫のない俺の理性を崩すのに、十分すぎる格好だった。

腕を引っ張りベッドに押し倒して、制服を更に乱す。

エロい声で抵抗する美咲の胸を揉み、キスしようとすると…

「先輩目ぇ醒ましてっ!」

ぺしーん。

全く痛くないビンタで我に返った。

お前がそんなエロい格好してるから悪ぃんだろ。

そんなこんなで始まった居候生活。

美咲を抱いた時の…あの衝撃は今でも忘れられない。

朝起きて、隣で裸で眠る美咲がいることが信じられなくて…家を出て行くべきだと思ったが、リビングで美雪さんから思いがけない言葉をかけられた。

「ねぇ、大樹くん。美咲のこと、よろしくね」

何もかもお見通し。

そんな目をしてた。

「…大事にします」

思わずそう言ってしまったが、

「…いいねぇ!謝られたら追い出すところだったわ!」

と言われ、正直ものすごく面食らった。

母親って強烈なんだな、と。

そして美咲と距離を縮め、付き合うことになった。

何度も告白される美咲に嫉妬して、喧嘩したこともあった。

涼太や矢野にちょっかいかけられる美咲を何度も、気絶させるほど抱いてしまい、怒られて。

些細なことで喧嘩して、美咲を泣かせたこともあった。

でもお互い信頼し合って、順調に付き合ってた。

美咲を好きな男はかなりいて、俺がいると知りながらも毎日のように告白されているらしかった。

その中で…

俺との仲を壊してまで、美咲を手に入れたい男が近くにいることに。

気付けなかった…


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