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第1章 ボクの好きなこと

今のボクは、どこからどう見ても女子大生だった。
普段は目立たなくて、冴えなくて、平凡で、友達も少なくて、なかなか顔も覚えてもらえないボクだけれど、こういう時はチビで貧弱な体型も気にならない。

そう、ボクは今、女の子なんだ。
ここに座っている人間が本当は男だなんて、誰も知らない、気付かない。

まるで魔法使いになったみたいだ。

ちょっとしたユーエツに包まれながら、ボクはパフェを一口頬張る。