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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第2章 百合音さんの好きなこと
「い、いくっ」

「ダメだよ、桜李」

百合音さんがぴたりと動きを止めてしまう。

「あっ」

寸止めをくらったボクは、悲鳴にも似た呻きをあげた。

百合音さんは、ふふ、と色っぽく笑う。
ものすごく楽しそうだ。

ボクはぜぃはぁと荒い呼吸を繰り返した。
少しして、百合音さんが言う。

「……落ち着いた?」
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