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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第3章 柳くんの好きなこと
その夜、自宅に帰ってくるのと同時に、スマホが鳴った。
百合音さんからの電話だ。

初体験の直後で、ボクは完全に舞い上がっていた。

「ゆ、百合音さんっ」

飛びつくようにしてスマホをタップする。

ところが、聞こえてきたのは男性の声だった。

『残念、俺は柳です』

ボクは予想外の名前にびくっとなる。
柳くんって、百合音さんの双子の弟の?
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