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第3章 柳くんの好きなこと

柳くんにつきまとう噂も気になる。
重度のシスコンで、百合音さんに彼氏が出来るのを許さないとか何とか。

でも、今日は頑張らなければ。
こんなボクのことを受け入れてくれた百合音さんのためにも。

ボクは大きく息を吸って、柳くんの部屋に入った。
家具は百合音さんと同じようにシンプルだったが、壁には何枚か写真が飾ってある。
モノクロームの風景写真で、まるでカフェのようにオシャレだ。
部屋までイケメン臭たっぷりで、なけなしの勇気がしゅるしゅると萎んでいく。