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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第1章 ボクの好きなこと
しかも、あの百合音さんが、ボクの本名をフルネームで覚えていてくれるなんて。
ボク、男の時は存在感がないことで逆に有名なのに!

しかし次の言葉を聞いた瞬間、ボクは青ざめた。

「……いつもあたしのこと見てるでしょ? わかるよ」

バレていたのか。
恥ずかしさのあまり死にそうになる。

「あ、う、その……」

ボクは涙目になってきた。
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