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先生、早く縛って
第13章 管理されるカラダ

私の頭の中で、ダイアモンドだった元素記号がキラキラしたまま縄模様みたいに変化する。あれは、六角形の……なんていう縛り方だっけ。

SM雑誌の中で、縄で縛られて街角に一人立っていた女の人。理科室の教壇の横で、先生のキラキラした元素記号に絡め取られる裸の私。

あぁ先生、そこは黒板じゃないよ……そんなトコに書きこんじゃダメ。でもみんなが見てる前で、私が自分じゃ触れない部分もちゃんと、触って欲しい……

「――――さぁ、どうなるかな? 爆発するなんて意見がチラホラ出ていたが……もし爆発なんかしたら、俺と……神谷の席も危ないぞ?」

爆発かぁ……大丈夫なのかな?
でも、まさかね……

っていうか神谷くん……最近あんまり話してないなぁ。

私のひとつ前の……最前列の席で授業を聞いている、その大きな背中を見る。

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