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第23章 古都の夜

どんどん溢れてくるというのは嘘ではなかった。
さっきまで溢れ出していた雫は、もうシーツにまで達し染みを作り始めている。

「あぁ……一海くん……そんな意地悪言わないで……ねぇ私、ピルを飲んでるから……着けなくても大丈夫だから……早く、早くちょうだいっ……」

そんな台詞を吐きながら、蓉子はハァ……ハァ……と息を荒らげる。

そんなに虐められるのが好きか……
俺も、蓉子を虐めるのがなぜか好きみたいだ。

指先でクリトリスを弄ると、もがくように蓉子は身をよじるが……縛られているせいでほとんど動けない。

「丸見えだよ？　ねぇ、蓉子のクリトリスってすごく大きいんだね。なのに、またさらに大きくなるんだね。どうしてかな……」

溢れかえる愛液で却って触りづらく感じるほどのその場所。
そこを執拗に弄っていると、今まで堪えていた様子の蓉子の声が悲鳴のように大きくなる。

俺は備え付けの手ぬぐいも手に取り、猿轡を噛ませた。