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先生、早く縛って
第4章 従順なカラダ

そこにあったのは有料の休憩施設。
白い箱みたいな簡素な感じの建物だったけど、休憩所にお金を払って入るなんてセレブのすることだと今まで思っていた私は、先生は大人なんだな……と改めて思った。

中に入ると受付があり、水着姿の男性店員さんを見て一瞬ビクッとしてしまう。
そんな私に気が付いてギュッと手を握り返してくれた先生の手は、いつの間にかとても温かくなっていた。

事前に予約がしてあったらしく、簡単な手続きだけで鍵をもらうと……先生はそこで初めて言葉を発した。
まるで自分自身に言うように。

「さっき時間を早めてもらったんだ。空いていて良かった……」

そっか……
さっきの電話はここに掛けていたんだ。

それにしても先生は、なんで時間を早めようと思ったんだろう?もしかして、あの男たちに絡まれているのを見たからかな……

私も何か言いたかったのに、言葉にならなくて……
ただ、うんうんと首を振っていた。

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