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先生、早く縛って
第6章 溢れる想いを伝えたい

「おいおい、結衣。里美の言いなりになることねぇよ! 告白なんかしなくても……」

「だから神谷はだ・ま・る! 私はみんなのために言ってるんだよ! みんな友達だから……みんなの為にも結衣は前に進んだ方がいい」

神谷くんはなぜか本当に黙ってしまった。

「でも私、告白なんて一回も……」

「そういう子だっていっぱいいたと思うよ? でもみんな、先生が本気で好きだから告白した。結衣は本気じゃないの?」

「本気だよ……!」

そして私は。

夏の終わりの夕陽で赤く染まる放課後に……
理科室の扉の前に立った。

大好きな先生に……
この想いを。

聞いてもらうために……



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