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先生、早く縛って
第7章 あなただけという証

「結衣ってさぁ……最近、桜井先生のことあんまり話さなくなったよね」

「えぇっ!?」

私が立ち上がった拍子に、ガターン! と椅子が倒れた。

突然の先生の話題にちょっと驚き過ぎちゃった……ほら、里美ちゃんもびっくりしてる。

さらに、椅子を戻してくれた神谷くんを、スカートを押さえたままザザッと不自然なほど避けてしまった私の行動に、二人とも怪訝そうな顔をした。

でも、今この状態で先生の名前を出されるのはちょっと……

「撃沈したって言ってたけど……そんなに取り乱すなんて、よっぽど酷いこと言われたんだねぇ。先生ってさ~確かにイケメンだけど、ちょっと冷たい感じもするもんね。私はあんまり好きじゃないなぁ」

「そ……うかな?」

先生が私にお仕置きするときの、冷たいけどゾクゾクするような顔や……水着姿で泣いている私を抱きしめてくれた時の、あの優しい表情を思い出す。

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