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第20章 旅立ち

*木崎さん宛*
～もう追っかけないで
私は卑怯だから
もう木崎さんには甘えない
前を向いて歩いて行くから
ありがとう～

その文字を送ろうとした時に
木崎さんからメッセージが来た

～ずっと待ってるから
いつか俺の胸に帰ってこいよ

あの日みたいに
激しく抱いてやるから

俺はお前しかいないから～

その言葉を見たとたん
泣き崩れてしまった

席に座りさっき打った言葉を消し
打ち直すことにした