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第20章 旅立ち

家に帰ると
家の荷物がなくなっていた

『なんで荷物がないんだよ』

焦って机の上を見ると
置き手紙が置いてあった

～木崎さんへ
木崎さんと過ごした少しの間
とても楽しかったよ。
木崎さんは留学して変わったけど
私は木崎さんに頼ってばっかで
全然変われていなかった

だから自分を変えるために木崎さんから
離れます

木崎さん、ありがとう～

便箋は涙で見えなくなり
涙でインクは滲んでいた

今どこにいるのかもわからない

どうすればいいのか分からず

その場でうなだれた