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鈴(REI)~その先にあるものは~
第5章 永遠の別離~無窮~
 小五郎は、そんなお亀を見て小さな息を吐いた。
「お亀どの、今のうちに」
 やや強い語調で促され、強く手を引っ張られ、漸く、よろめき小五郎に手を引かれたまま歩き出した。だが、それは自らの意思で歩くというよりは、小五郎に完全に引きずられているような形であった。
 お亀は途中で幾度も背後を振り返っていた
―。
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