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第14章 14羽

「あの時 何故居なくなったの」


優羽が 問う
鼓膜から あの頃より 深みを帯びた 声色が 脳を 刺激する

問われた 言葉より 奏でる響きに 躰が 揺さぶられる



『恐かったの』

「何故」

『優羽が 離されて行くと 思って それなら 私からって』



優羽が じっくり話を したい
と 言う事で
優羽が とってる ホテルの 部屋にいる

先程いた 喫茶店では 仕事の 打ち合せで いたらし

テーブルを 挟んで 対座する



「さっきの 人は 彼氏?」

『。。。』

「亜羽が 彼に 微笑む顔が 寂しそうだったから」

『カレは 私の 癒しなの
カレも 私が 癒しなの
生活共同体なの』

「はぁ」



ひとつづつ ゆっくりと 優羽に 説明する
優羽が 解らなくても


解りあえなくても 良い
受け入れて貰えなくても良い


私の気持ちを 感じてくれれば