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ジェミニの檻
第14章 真昼の雨音
ずるりと陰幹が抜かれると、淫蜜を纏ったそれててらてらと光り、ゴムの先には白濁の精が溜まっていた。

これで何度目だろう。

量こそ減っているものの、一体何度目果てれば終わりが来るのか。

「外…薄暗い…けど…」

掠れた声で暗雲の切れ端を目に留める。

「夕立が来るかもな」

そう言って立ち上がった志貴の手を引き止める。

「…ぁ…その…」

「水、取ってくるだけだ」

うんと頷いてドアが閉じると、中途半端に脱がされたメイド服をどうしたらいいか思案する。

「プレイは続行?」

「違…ただ…」

「ほら」

グラスに波波に注がれたお茶を差し出すと、六花は両手で受け取り口をつけた。

志貴はクローゼットからTシャツを取り出して手渡す。

「シャワーは下」

六花はTシャツを握りしめシャワーを借りに下へ降りていった。

乱れたシーツを新しいものに替え、寝転んでスマホを取り出す。

''ありがとうございました''

メールを返すと、窓ガラスに大粒の雨が落ちてきた。

「志貴、シャワーありがと」

ポンポンと隣を促す志貴に、六花はするっと潜り込んだ。

近づいてくる雷鳴に六花は志貴の胸の中で、服を握った。

「雷、怖い?」

頷く六花の手を握る。

「俺がいる、離さないから」
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