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ジェミニの檻
第17章 ジェミニの檻
はぁはぁと大きく息を整える六花の表情は恍惚に蕩けていて、脱力した身体は由岐の上に投げ出されている。

「いつまで寝てんだよ、行くぞ」

肩から剥がされ、お姫様抱っこで向かったのは浴室だった。

シャワーを捻ると泥濘んだ体液を洗い流していく。

六花は志貴の首に手を回したまま、なすがままに洗われていた。

濡れた右手にボディーソープを押し出すと、くちくちと指の間に塗り広げて肌の上を滑らせる。

指の腹で乳首をくりくりと弄ぶと、下火になり始めていた快楽が再び首を擡げる。

「…ぅんっ…はぁ…ぁ…ぁあ…志貴…」

「ここも洗わないとな」

下肢の間の繊毛を掻き分けて、ぬめりを帯びた花唇を撫で回す。

「んっ…ふっ…ぅ…」

「何これ、ヌルヌルしてるけど?」

くちゅくちゅとわざと淫音を立てて掻き混ぜていた指を六花の目前に翳して広げてみせる。

開いた指の間は粘着質の透明な糸で繋がっていた。

「ぃやぁ…」

「相変わらず素直じゃないな」

ぐぷっと蜜を溢れさせて指が飲み込まれていく。

「あうっ…んんー…」

頭を左右に振って、込み上げてくる快楽から逃げようとする六花。

「由岐のを大きいなんて口にしやがって…お前は俺のものだろ?もう忘れてのか?」
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