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未来特捜 ブレイバンG3
第1章 序章
怪物たちが暴れていると通報を受けた警察は直ちに特捜班に出撃命令を下した。
特捜班、Gユニットの装着員『氷川』は警察施設のエレベーターに乗る。パネルに専用カードを差し込むと、エレベーターは警察関係者であっても立ち入ることのできない領域へと彼を運んだ。
そこは大型輸送車輌『Gトレーラー』が待機している場所だ。
警察には珍しいトラックにコンテナをけん引させたGトレーラー内はCOM機器が並ぶ特捜班の移動指揮所となる。班員たちの集合完了と同時にGトレーラーは現場に出動。その間に班員はコンテナ内に置いて戦闘の準備を進めることができるのだ。

氷川はコンテナ内で装甲の装着を開始した。人型強化外殻筋システム。
その各装甲ユニットを胸部、脚部、腕部が次々と自身の手によって彼の体を覆っていく。最後の頭部ユニットは澄子の手でセットされた。
澄子は特捜班の要であるブレイバンのアシスタント兼オペレーターである。短大を卒業し、警察学校から卒配されたばかりの新人女性警官だ。装着を終えた氷川の装着状態は目視でなく、モニターで異常の有無を確認する。
「装着完了」
彼女のチェックで氷川は装甲警察官『ブレイバン』に変身した。

続いて澄子がキーボードを操作し、コンテナハッチを開けて戦闘を告げる。
「ブレイバン戦闘オペレーション開始!」
ブレイバンとなった氷川は専用の白バイ『Gチェイサー』で出撃した。パトランプを回し、サイレンを響かせながら疾走するGチェイサーは数秒後に200キロに達し、そのまま現場へ急行した。

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