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第11章 公開告白

正岡先輩はどういうつもりでこの借り物を設定したんだろう？

あたしがこの競技を終わらせるには棄権するか、天志に頼むしかない。

だけど腹痛や負傷のふりをするには遅すぎて棄権は難しい。

と、なれば…

天志が自分のクラスの最前列にいるのは走りながら確認している。
いや、確認というか、あたしの視界にはいつも自然に天志が入ってしまうのだ。