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第15章 【番外編】梢と駿兵(１)

よく遊びに来ていたのに『付き合い』だしてからは一度も入れてもらえなかった駿兵の部屋…そして多分、二度と来ることはないだろう。

私は記憶に刻み付けるように部屋を見渡した。


「ジロジロ見てんじゃねぇよ」

ベッドの下に蹴り込んだのはエッチな雑誌だろうか？

「…それ飲んだら帰れよ？うち今日、誰もいねぇんだから」

駿兵がいつも飲んでいるスポーツドリンクのペットボトルを私に突き出す。