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第15章 【番外編】梢と駿兵(１)

「だってお前、そんな素振り全然…」

「す、好きだってバレたら速攻でフラれて側にいられなくなると思ったんだもん！自分が駿兵のタイプじゃないことくらい、嫌ってほど知ってるし」

「そ、そんなことねぇよ」

「嘘ばっかり！駿兵ってば、いっつも何組の誰が可愛いとかテニス部のナントカちゃんがスタイルいいとか他の女の子ばっかり見てるじゃない」

「いや、待てよ！小学生の頃はともかく、付き合いだしてからはお前が先に『駿兵はああいうの好みでしょ』とか『あ、駿兵のストライク発見』とか言うから適当に相づち打っただけだろうが！」

「…そうだっけ？」


言われてみれば、そんな気もしてきた。