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第15章 【番外編】梢と駿兵(１)

冷蔵庫から出してきたスポーツドリンクのペットボトルを差し出すと、
「…そんなに私が嫌いなら別れてあげるわよ」
いきなり梢がキレた。

「…は？」

話が全く見えない。
俺がいつ梢を嫌いだと言った？

一方的に捲し立てられ、混乱しながらも俺もムカついてくる。

彼氏のフリをしろと言ったり、もういいと言ったり、いつだって唐突で俺の気持ちなどお構い無しだ。
俺が今までどんな想いを抱えて『付き合って』きたのか、お前は考えたことがあるか…？