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第19章 明日奈と天志【第二部】

戻って来るまで待ちきれない私は駿兵に荷物を任せ、明日奈の元へと急いだ。

「明日奈！倒れたって、だいじょう、ぶ…？」

保健室の前まで来て、あるはずのドアが無いことに面食らってしまう。

「え、何これ？どうなってるの!?」

恐る恐る室内を覗くと、ベッドの上で明日奈と天志君が抱き合っている。
だけど甘い雰囲気ではなくて、むしろ緊迫した空気を感じた。

「うわぁ…梢さんが女神に見える」

こちらを見た天志君が表情を緩め、荷物を抱えて追い付いた駿兵が天志君の視線から私を隠すように立ちはだかった…