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第21章 明日奈と天志【第三部】

皆の会話に適当に相槌を打ちながら頭の中は天志でいっぱいで、何を口実に帰るかなかなかいい案が浮かばない。


事実を言ったら絶対に駅までついて来るだろうから論外、やっぱり仮病かなぁ…などと考えていると
「峰岸、全然食べてないじゃん」
同じ一年の山脇君が隣の席に移動してきてあたしにサラダと数種のチーズを取り分けてくれる。