この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
白い背中と君の藍
第7章 ブラック◆消えて…
「――――っ!!」

私の夢がガラスのように砕けて、真っ黒な闇の底に落ちていく。

ショックで立ち尽くしている私になど気にも留めず、マキコはアパートから出て行った。

バッタン――――!

ドアが閉まる音と共に、スイッチが切れたみたいに膝から床へ崩れ落ちる。

力尽きて、ぼんやりと視線を宙に彷徨わせた。

一体、何が起きたの?

一気に知った真実に頭を整理したいけど、思考が停止したみたいに何も考えられなかった。

私はただ……
孝秀と笑い合いながら、手を繋いで歩きたいだけなのに……。

孝秀に好きなように絵を描いて貰いたいだけなの……に……。

現実の視界に入ってくるのは、壁一面のマキコの絵。

「い……やぁ……」

胸の奥からドス黒い感情が噴き出し、私の全身は澱んだ泥水に染まっていく。

何がいけなかったの?

私と孝秀は何も悪くないのに――――!!

「消えてしまえばいいんだ……」

この女が!!

耳元でもう一人の私が囁いた。

/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ