この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
白い背中と君の藍
第8章 コーヒー◇優しい気持ち
「しないってぇ〜の!  大事な話してんだから早く戻ってくれよ」

「かぁ〜!  生意気!!  恵ちゃん、ごゆっくりね〜」

「はい!  ありがとうございます」

先輩とお母さんのコントみたいな会話は、やっぱり楽しくって笑ってまう。

「はぁぁぁ……本当に何だかな〜もう〜」

先輩は疲れたように溜息を吐いて、トレーを床に置く。

「無理して飲まなくてもいいから」

先輩はそう言ってくれたけど、カップから漂ってくるコーヒーの香りはとても良い匂いがした。

「でも、本当に美味しそうですよ。温かい内に頂きませんか?」

「……そうだな。飲まなかったらまた何か言われるだろうし」

「ぷぷ!  先輩とお母さん、面白いですよね」

「面白くねぇよ!」

二人ともカップを手に取り、コーヒーを啜っていく。

「わぁ〜美味しい!」

「……なぁ恵さ」

「はい?」

「辛くなったら……いつでも俺の所に来いよな」

「……先輩」

目を少し伏せながら静かに囁くように、そう言ってくれた先輩の気持ちが有り難かった。

コーヒーは本当に美味しくて、温かくて……
気持ちを穏やかにしてくれる。

まるで先輩の優しい気持ちそのものに、思えた――――。

/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ