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白い背中と君の藍
第5章 ローズピンク◇混ざり合う
若い男子だから早々に挿れられると思っていたのに、こんなに私の身体を弄くりまわしているのに、一向にジーンズを脱ぐ気配がない。

まさか……実は使えないのかな?

とも疑った時もあったけど、今腰に当たっていた感触は凄く硬くて――――
熱かった。

鳥羽さんは鏡に映る自分たちを凝視して

「……本当にいいの?」

低い声で真剣に聞いて来た。

「う、うん……」

てか……ここまでしといてまだ言うのかな?

ちょっと不安げに私も鏡を見ると、鳥羽さんと目が合う。

しばしの沈黙――――。

ドックン……
ドックン……

指も止まったままの状態に、緊張感だけが高まっていく。

割と簡単にことが進むと期待していたけど、やっぱり鳥羽さんは難解みたいだ。

「鳥羽……さん?」

伺うように名前を呼ぶと

「凄く痛かったら……ごめんね」

「え!?」

鳥羽さんの言葉が聞こえると共に、軽い無重力感を感じた。

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