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第4章 ♥こいつが１番カッコイイ

「香に隼人の話を聞いてから、俺も徹底して止めてたんだぜ？」

「………」

「 “ 妊婦への愛を感じるな～♡ ” って言われた瞬間に、俺も禁煙しますってその場で約束したんだ」

「………」

「同じ父親になる身として、お前に負けるわけにはいかねぇし。
だけどアンジーが…」

「アラ、立花。アタシのせいなの？」


いつの間にか傍に来ていたアンジーさんが、立花さんの言葉を遮る。

隣りに並んだ加賀谷さんと一緒に、テーブルを挟んだ正面のソファに座った。


「3本以上でショ。
さっきテラスの端に行って、翔太と一緒に隠れて吸ってたんだから」

「「………！！」」

「それに比べて、遼と莉央は偉いわ。
この２人もヘビーなのに、今夜はアタシに火を付けるライターしか手にしてない」

「「～～～！！」」

「現時点で、アタシのいい男ランキングからあんたたちは降格ネ～～」


ゲラゲラ笑うアンジーさんと、口を押さえて笑いを堪える加賀谷さんの両側で

暴露された翔ちゃんと立花さんの顔色が、サッと曇った。


……それもそのはず、再び青い炎が燃えはじめた私の右隣りの人。

逃れられない嵐の予感に、ゴクリと息を飲んだ……



その時