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好きにさせて
第7章 誓い
「あの時
やれへんかったことを
やりたいだけや。

茜との連絡が取れへんなった時
お前を助けてやれんかったし
どないしたんか
聞いてやることも
できんかった。

もっと必死で
なんでもやってたら
茜に会うことやって
話をすることやってできたのに

なんも
せえへんかったことに
後悔してるんや。


鍵渡すとか
恋人のふりするとか
誰にでもしてるわけやないんやで?
茜だけや。

茜やてそうやろ?


なぁ、茜


今は
俺がやりたいように
させてくれへんか?」



「……」


もう
後悔したないねん


「嫌やなかったら」



そう言えば
必ず茜は
嫌じゃないと言うはずや



「嫌なんかじゃ…ないよ。
感謝してるくらい」


よっしゃ


「ほな、ええよな?」





「…うん」




その返事を聞くと
俺は
暗い駐車場の中
茜に一瞬で終わってしまう
軽いキスをした


「尚っ…」


突然のことに
周囲を気にする茜が
可愛らしくて
俺はつい
笑ってしまった


「誓いのキスやな」


「え?」


「恋人のふりを
全力でやるいう誓いや(笑)」


「何それ(笑)」


「さ、帰ろか」


「うん」


「茜の作ったもん
食わせてくれ」


「わかった」
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