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好きにさせて
第2章 二人

「じゃあ・・」


「おう、またな」


「うん、またね」


なんとなく
落ち着かへんやりとりのまま
茜がタクシーから降りて
ドアが閉まると
茜は俺に小さく手を振った


ちょっと照れくさかったけど
それに答えようと
俺も軽く手をあげると
二人の合図を遮るように
タクシーのおっちゃんが
俺に声をかけた



「どこまで行きますか?」


「あ、おっちゃん悪いなぁ。
元町まで戻ってくれるか?」


「え?さっき通り過ぎた元町ですか?」


「せや。
ちょっとカッコつけて
送って来たかっただけなんや」


「そうですか。
わかりました、内緒にしておきますね」


「ありがとうな。頼むわ」


早く家の中に入ればええのに
タクシーが走りだすのを見届けた茜は
やっと俺に背をむけて
玄関へと向かった


そんな茜を見てると
ほんまにどっか
連れてってやりたいと思う


茜に再会して
もう三か月もたつのに
飯に誘うこともできない俺に

そんなことが
できるとは
思えへんけど



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