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第13章 あたしの甘い王子さま

発売前からネット上でも話題になり、嬉しい悲鳴を皆であげた。


比例して、晶と過ごす時間が減ったのだが........忙しい中にも
『仕事が楽しくて仕方がない』
そんな顔をして頑張っている晶を応援せずにはいられないのも確かだし。


今年最後の土日は二人とも休みだし、ゆっくり過ごせるのだからと鼓舞して、隣で眠る晶にキスをし堪え忍ぶ日々だった。


晶に触れていないと禁断症状が出てしまいそうで、仕事の忙しさで誤魔化すように最後の一週間は前倒しで仕事を進めていった。


そして、疲れて帰ったあとは........
先に寝ている晶のいつもの場所に、小さな赤い花を咲かせて自己満足。


いつかは晶にバレてしまうかと思いきや、そうでもなかった。
気づく暇すらなかった忙しさに少し感謝した。