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あたしの甘い王子さま
第13章 あたしの甘い王子さま

「ほんと、順番なんてお構いなしに事が進んで.......晶には申し訳なかったね。これ、日本に帰って式を挙げたときもう1回嵌めさせてね」


晶の瞳から一筋、涙が頬を伝う。
瞬きすれば、もう一筋。


「ペアリングはこのまま右手にしていてもいいからね。で、俺はこれを晶に嵌めてもらいたいな」


晶と対のマリッジリングを渡す。
左手を差し出すと、晶の右手が震えながら俺の薬指に指輪を嵌めた。


「晶....この小袋の中身を良く見て?まだ中に入ってるでしょ?」


「まだ....あるの?」


「それは見てのお楽しみ~」


俺の言葉に晶は外側から触って中に何が入っているのか探っている。
そんなことしなくても、覗いて見ればいいのに........。



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